【ビジネスの秘訣】ヨガの仕事で自立する 4 つのポイント 〜後編〜

ビジネスの最前線にいらっしゃる著名人にクービック代表の倉岡がインタビューする「ビジネスの秘訣」後編。
前編に続き、株式会社オハナスマイル代表取締役社長 酒造博明(みきひろあき)さんにお話をお伺いしました。前編では、起業のきっかけ、オハナスマイルの現状、そして今後の展望についてお伺いしましたが、後編では「ヨガを仕事にする」ことについてさらに深堀りしていきたいと思います。

ヨガの仕事で自立する 4 つのポイント

倉岡:予約システム「Coubic(クービック)」をご利用いただいているお客様の中にもヨガオーナー様がたくさんいらっしゃいます。我々は予約と予約にまつわる業務という部分でお役に立ちたいと思っていますが、そもそも、ヨガを仕事にする、独立する場合に必要な心得というものはあるのでしょうか?

酒造:ポイントは
・小さなことから一歩ずつ
・アナログなものとデジタルなものをバランスよく使う
・何に時間を使うかを見極め、本業に集中する
・便利なツールはよく研究して理解し、使いこなす

の 4 つだと思いまうす。

1 つめは、小さなことから一歩ずつやるということ。
今、ヨガをされる人口が非常に多いので、ヨガインストラクターを目指される方も本当に多いです。私どもは、そういう方向けにセミナーを開催していますが、皆さん、完成形を求めすぎているような気がします。
例えば、毎月 30 万円のお給料がある会社員として仕事をされていた方が、ヨガを仕事にしたいと思うとします。そのために、仕事を辞めて次の月から今までと同じ 30 万円を目指します。もちろん、希望としては 30 万円が初月から稼げれば良いのですが、現実的にはどの業界においても難しいです。だからこそ、私がお伝えしているのは、小さな一歩を踏み出すということ。仕事を続けながら、まずは週末に 1 本ヨガのクラスを持って定員の 15 名が埋まるクラスにする。それが達成できたら週に 2 本、週に 3 本と増やしていく。週に 4 本ぐらいになると仕事との両立が時間的に難しくなるので、その時に、会社員を辞めるか辞めないか判断することをおすすめしています。

では、どのように 1 クラス 15 名を集客するのか? という話になりますよね。皆さん、ここで苦戦するはずです。誰もこの集客方法を教えてくれないんですよ。

赤の他人に自分が伝えたい思いやサービスを「伝えるノウハウ」を持たなければなりません。
「伝えるノウハウ」には 2 つあり、簡単に言うとアナログな伝え方とデジタルな伝え方です。
アナログな伝え方は、いわゆる営業です。街行く人に名刺を渡し、ヨガ教室やっているので来てくださいと直接伝えていきます。チラシを配る行為もそうですよね。

デジタルな伝え方は、皆さんも馴染みのある HP や Facebook、Twitter などの SNS を利用する伝え方です。時代が変化し、インターネットや SNS を利用することもできるようになりました。デジタルな伝え方は、より多くの人により多くの情報を伝えることができますよね。

このアナログな伝え方とデジタルな伝え方は、どちらもやる必要があります。
これがポイントの 2 つめになる、アナログなものとデジタルなものをバランスよく使うというところです。

さて、デジタルなものを使うと言っても、活用方法を間違ってしまうと効果は期待できません。

Facebook も Twitter も Instagram も、ただ投稿するだけではお客様は来てくれません。アメブロを毎日書いてもお客様は来てくれません。
しかし、プロは知っています。例えば、Instagramはブランディングのためにやろうとか、Facebookであればリンクも貼れるし誘導できるからコンバージョンも期待してやろうとか。目的をきちんと設定した上で運用しています。

クービックさんが運営する予約システム「Coubic(クービック)」もそうです。私は、初めてクービックさんのサービスを見た時に、こんな便利なものはないと本当に驚きました!ただ、便利なツールこそよく理解して使いこなす必要があります。

例えば、自分で遠回りをして本を見ながらワードプレスで HP を作るのに1週間、予約管理をしようとプラグインで実装したら、思ったような動作をしない。そうこうしているうちにあっという間に 10 日経ってしまう。自分で最初から完璧なサイトを目指してこだわって作っているとどんどん時間が過ぎてしまいますが、最初のうちはそれほどこだわる必要はありません。独自ドメインでなくてもいいし、簡単にできる無料サイトを作って Coubic と連携させれば予約管理もできるようになります。むしろ、その方が、特にパソコンが苦手な方にとってはずっと便利で色んなことができるようになります。
私自身は、Coubic のサービスを実際に使っていいと思ったからこういうことを言っていますが、Coubic がどんなシステムで、どこまでできてどこからができないから有料プランにしようと自己判断ができるぐらいきちんと理解して使いこなさなければならないと思います。SNSや他のツールも同じです。

そこで空いた時間を、練習や指導に使った方がいいということを独立された方には知って欲しいと思います。インストラクターの本業というのは、ヨガの指導です。ヨガの指導を高めるために自己鍛錬の時間に最大限に割くべきだと思っているんですよ。

これがポイントの、3 つめと 4 つめにある、何に時間を使うかを見極め、本業に集中する。そして、便利なツールはよく研究して理解し、使いこなすということです。

倉岡:我々が Coubic を使用いただく中で抱いている問題意識と全く同じです。「Coubicを導入すればすぐに予約が入るようになりますよね?」と仰る方も多いですし、そうなればいいのですが、ご利用いただく方に機能をうまく活用いただいてこそ予約が入るようになります。予約数が多いお客様を見てみると、本当によく使いこなしていただいていると感じます。ただ、それがとても難しいことかと言うとそうではなく、ちょっとした工夫です。
使いこなしていただくためにも、クービックではカスタマーサクセスチームを抱えており、クラウドサービスながらも電話でのサポートを厚くしています。
ヨガの先生はもちろん、どのビジネスをされている方も同じだと思いますが、やはり本業に集中していただくために、我々はより使いやすく便利なサービスにならなければならないと思っています。Coubicを設定するのに 5 時間かかるようであれば、本末転倒だと思いますね。

酒造:Coubic で自社ページを持った時に、Coubic さえ使えばいいと思っている方が多いですが、例えば、フライヤーを作る時に、自社ページのリンクを入れますよね。でも、そのリンクを手打ちするのは、ユーザー側からすると面倒。そこにちょっとした工夫が必要です。最低でもQRコードを横につけるとか、検索窓をつけて、自社ページがこのワードで引っかかります(武蔵小杉 ヨガ…など)と知らせたり、メールアドレスや携帯電話番号など様々な入り口を用意するといいですね。

我々としても、ただヨガインストラクターを輩出するだけでなく、独立できるように手助けしたいと考えています。
そういった意味でも、クービックさんがやろうとしていることは、我々がやろうとしていることと完全に合致していて、想いは一緒だと思っています。

「お金の稼ぎ方」はない! 大事なのは「お金の使い方」

倉岡:自己鍛錬というところは、起業家や経営者、個人でも言える話だと思いますが、酒造さんご自身はどうでしたか?

酒造:僕もそうでしたよ。27 歳でロータスエイト、30 歳でオハナスマイルを起業しているので 2 社目の起業をしているわけです。2社目ということもあり少しだけ背伸びをしている自分に気がつきました。
起業したばかりでどうなるか分からないのに、色んな経営者と繋がりを持とうとか、1 円も売りあがっていないのに節税に詳しくなろうとか。本質ではないことに時間を使っていた自分がいました。すぐに気がつき、とにかくコンテンツ配信に 100% 集中するために経営やお金の話は一切排除しました。どうやってそういう割り切りをおこなったか、わかりますか?

倉岡:「個人の家計において収入がほとんどない状態としてシミュレーションし、それでも問題ないかどうかを確認する」ことでしょうか?

酒造:さすが!正解です! 1年目の売り上げを 0 で考えるんですよ。当時、現在の取締役と2 人だったので、事務所と暮らしている家の家賃と 2 人の 3 食分の食費など生きるのに必要なお金を全て計算して、1 年間売上が 0 でも大丈夫と分かってから始めました。

倉岡:私も全く同じ事をしました。分かっていても、いざ、貯金が減っていくとすごく不安でした。(笑)

酒造:すごく分かります! 私自身は 1 社目で起業経験があるので、メンタル面では鍛えられていたのですが、私のビジネスパートナー(現取締役)が大変でした。
彼は、大手企業を経て僕と一緒に事業を始めたので、起業経験がありませんでした。10 ヶ月目のある朝に、目の下にクマを作ってきてフラフラになりながら「もうダメかも」と言ってきたんです。私自身は、1 年間売上をギリギリまで立てないで伝説を作りたいと思っていましたが、その彼を見たら、あと 2 ヶ月頑張れ、信用してくれなんて言えなかったですね。
それで、セミナーを開催したんですよ。

倉岡:それがきっかけになったんですね!

酒造:アクセスは見えていたし、予測は立てていたわけですよ。だから、10 ヶ月間、頑張って身を削ってやってきたこのメディアがどのぐらい評価されているのかやってみようということで、有名なヨガの先生を読んで 1 週間のツアーを開催しました。
そのツアーがすぐに売り切れ、先生への支払いが終わった後に残ったお金があるのですが、起業して初めて手にしたそのお金の重みは今でも忘れません。それほど多くのお金ではないんですよ。でも何百倍もの重みがありました。
それをどうしたと思いますか? 3 日間で使い切りました(厳密に言うと飲み干した!?)。

倉岡:使い切ったんですか!

酒造:いい話なんですよ。実は。10 ヶ月間、見捨てずに差し入れしてくれたり、ご飯を造りに来てくれたり、記事提供してくれたりしたヨガ業界の仲間が数十人いました。雇用関係のない友人チームです。その方達を、一度に呼ぶと場所がないので、3 日間に分けておもてなしをしました。料理は手料理ですが、お酒だけいいものを買って騒ぎました。

だから、初任給や自分でサラリーマンになってもらったお給料も嬉しかったと思いますが、個人事業主として起業して、Coubic に知らない人から予約が入って、その教室にきた人が1,000円、1,500円払ってくれたその重みを噛み締めて欲しいんですよね。

スタジオでもらえるヨガの先生のお給料ってそれほど高くはないんですよ。そうすると 1 クラス教えてもこのぐらいか…となる気持ちも分かりますが、自分で稼いだ数千円は全然違って見えると思いますよ。

倉岡:クービックの場合は、最初の頃は無料でシステムを提供していたのですが、ユーザーが増えてきたところで機能を増やして恐る恐る有料プランを出しました。誰にも必要とされなかったらどうしようと不安でしたが、有料プランを申し込んでくれる方がいて、すごく嬉しかったですね。
ヨガインストラクターの方もその 1 つ 1 つありがたみを感じつつ、その積み重ねというわけですね。

酒造:こういう話を若手にすると、「もし、1年、人生をかけてやって思うようになってなかったらどうするんですか?」と必ず聞かれます。
結果うまくいったから真実は分からないのですが、あと 2 ヶ月でどうにもならなかったら笑って辞めていたと思います。サラリーマンに戻ればいいなと思っていました。
それは人によると思いますが、やりたいけれどもやらない自分が嫌でした。そして、失敗するなら若い時にしておきたかったんですよね。もし、結婚をして家族がいて、その時に失敗したら、家族が路頭に迷ってしまいますからね。
あと、借金をしないということも大事ですね。自分は自分の貯金を原資にしていましたが、それがなくなれば辞めていました。そして、1 年で全てを使い切らないプランを立てていました。なぜなら、私の場合は、1 年でうまくいかなくても情熱が残っていると思うから、2 チャンス目のお金は残しておきたかったんです。

「うまく稼げる方法」なんてないんですよ。そんなロジックがあったらみんな億万長者になっています。大事なのは「お金の使い方」です。
「お金の使い方」にはロジックがあって、先代の経営者たちが作ってくれた方法もありますし、私が推奨する方法もあります。それは、私が開催するセミナーでも一部ご紹介しています。

倉岡:これはヨガ業界に限らず、どの業界にでも通用する話ですね。

酒造:私がやっているのがスモールビジネスの世界、10 億円未満、できれば 3 億円未満でビジネスをいくつかやりたいタイプなので、若手の起業家には、私の話は役に立つのではないでしょうか。

《対談を終えて》
みきぞー社長の経営者としての熱量や温かみを感じられる対談でした。時代を先駆けて、ヨガを中心して事業を展開されてきたご経験などは本当にリアリティがあり、私もたくさんの気づきを頂きました。

クービック編集部
ヨガ・ピラティス・料理教室などのレッスン・スクール、美容院・マッサージなどのサロン、その他フリーランス、中小企業の経営者向けに開業・集客・運営・予約に役立つ情報を発信していきます。

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