【ビジネスの秘訣】「IT×ヨガ」でヨガ業界を牽引!オハナスマイル酒造博明が語るヨガ最前線 〜前編〜

ビジネスの最前線にいらっしゃる著名人にクービック代表の倉岡がインタビューする「ビジネスの秘訣」 前編。
今回は、株式会社オハナスマイル代表取締役社長 酒造博明さんにお話をお伺いしました。

酒造博明(みきひろあき 通称:MIKIZO)
ヨガアライアンス(RYT200)認定 ヨガ指導者養成講座 ビジネスパート担当。
広告代理店勤務を経て、2004 年株式会社Lotus8(ロータスエイト)の立ち上げに参加、取締役に就任。ヨガ雑誌『Yogini|ヨギーニ』の制作業務に参加。2005 年 ヨガスタジオ Studio+Lotus8(スタジオ ロータスエイト)設立。スタジオ統括を担当。様々な有名ヨガインストラクターと共にヨガイベント、ヨガワークショップを企画運営。また、ヨガスタジオ立ち上げ、立て直し等のコンサルティング業務を多数経験。
WEBメディアの可能性に魅了され、2008 年に独立、オハナスマイル設立。
ヨガポータルサイト『yoga generation|ヨガジェネレーション』を運営開始。日本最大級のヨガアパレル通販『東京ヨガウェア 2.0 』立ち上げ、関西最大のヨガイベント『YOGAsmile|ヨガスマイル』イベントも企画運営。日本のヨガ業界のさらなる繁栄の為、職業としてヨガインストラクターというジャンルが成り立つよう、ビジネスの側面から様々なサポートを行う。

オハナスマイルはインターネット会社だった!?

倉岡寛(以下、倉岡):早速ですが、起業のきっかけを教えてください。

酒造博明(以下、酒造):27 歳まで広告代理店で企画営業の仕事をしていました。30 歳までにもう一度挑戦したいという思いもあったので、仕事を辞めて関西で広告代理店の個人事務所を開く予定で、実際、話も進んでいました。
そんな時、突然 、親友から電話がかかってきて久しぶりに話をしました。彼は、出版社で仕事をしていたのですが同時期に会社を辞めていて、運命的なものを感じつつ「関西でやるのもいいけど東京で一緒にやらないか」と声をかけられ、縁もゆかりもない東京に出て一緒に事業を始めることにしました。それがロータスエイトです。
編集プロダクションという業種でロータスエイトを立ち上げたので雑誌を作っていたのですが、そこでたまたま作っていたのが『Yogini|ヨギーニ』というヨガの業界雑誌です。
正直、当時はヨガの仕事をするつもりは全くなかったのですが、半ば騙されヨガ業界に放り込まれました。(笑)

1 年後には雑誌制作だけでなく、スタジオ統括もするようになっていましたが、私自身 365 日受付カウンターに立ってお客様に接し、会員も 3,000〜4,000 人まで増えました。
当時の私はアナログ人間でしたし、関西人なので”Heart to Heart”、”Face to Face”が仕事の軸。情熱と根性でなんとでもなると思っていましたし、これまでなんとでもなってきた人生だったので、毎日お客様と対面で接していたんですよね。1990 年代に盛り上がり始めたインターネットには無縁でした。

そんな私もインターネットというものに出会ってしまうんです。
当時は「ヨガを広めていくことが日本の社会をよくすることだ!」と使命感を持ってやっていたのですが、インターネットを活用すると 3,000〜4,000 人という会員数ももしかしたら 3 万、30 万、300 万人と広がっていくのではないかと思いました。
この時点では、儲かる儲からないじゃなく、ヨガを伝えたいためにやっているのだからその領域はもっと広がるべきだと考えていました。

しかし、ロータスエイトは編集プロダクション。当時の出版業界はインターネットを取り入れるという発想などありませんでした。
それでも心は日に日にインターネットに魅了され、インターネットの力を借りればもっと人に喜んでもらえるし、笑顔にできるという確信があり、インターネットに出会って 7 ヶ月後に、役員を抜けて独立すると宣言し、オハナスマイルを創業しました。

そういう背景もあり、オハナスマイルも実は、インターネットの会社です。インターネットとの掛け合わせでビジネス展開をし、世の中を豊かにしていこうと思っていたので、”インターネット×ヨガ ”の会社を最初から作ろうとは思っていませんでした。たまたま、インターネットで実績のない会社が立ち上がり、一番知識と人脈があったのがヨガだったのでヨガから始めただけなんです。

倉岡:オハナスマイルはインターネットからスタートした会社だったんですね!てっきりヨガからスタートしているのかと思っていました。

酒造:そうなんですよ。「インターネット × ◯◯」の最初の取り掛かりがヨガということで、ヨガ業界初のインターネットメディア『『yoga generation|ヨガジェネレーション』が誕生しました。

『ヨガジェネレーション』 が愛されるようになった理由

酒造:『ヨガジェネレーション』はインターネット業界の経験がなかったから成功したと思うんですよ。
今でこそ、ヨガの情報サイトはたくさんあります。メディアの収益源はほとんどが広告モデルじゃないですか。僕は広告出身なのですが、広告ビジネスを回り回ってやる必要はない。だからこそ、最初の 1 年間は、自分の人生を捧げてとにかく気に入ってもらえるようなサイト作りを心がけました。最低でも何万、何十万の人に気に入ってもらい、毎日使ってもらえるサイトを作ることにしました。どう活用するのか、どうお金を生み出していくのか考えるのはそれからにしようと思いました。

それが良かったんですよね。

2 人しかいなかったのですが、毎日 3 本ずつ記事を書いて配信しました。ハワイ出張もバリ出張も自費で行って取材もしました。そんなことをやっていると面白い問い合わせが入ってくるんです。
「どうやって食べているの?」って。
ユーザーから心配されるメディアなんてすごいですよね!

そして、業界の繋がりのあった仲間も面白がってくれました。愛すべき奴らだと思ってもらえて、毎日差し入れしてくれるんですよね。
仲間ができて、『ヨガジェネレーション』という面白いメディアがあるよと口コミで広がり、アクセスが倍々ゲームで伸びていって、1 年経った頃には何十万人というユーザーがいました。

そこで次に何をするか考えました。そして、ユーザーに真正面から向き合おうと思ったんです。
最初にやったのは、ヨガワークショップ(ヨガ講座)です。ヨガの有名な先生を招き、1 週間のツアーを企画しました。これまで記事ばかり配信していたメディアで半信半疑でこんな企画ありますとトップページに載せてみたんです。
それが、ものの 10 日もしないうちに売り切れたんですよ。

きちんとユーザーが欲しいものを提案すれば応えてくれると分かりました。
それからですね。インプット型のセミナーを企画して、徐々に売り上げを立てていきました。
今では、年間 800 講座も実施しています。

セミナーが軌道に乗り始めた頃に、もっとないかと考え、今度は「ヨガウェア」に目をつけました。それが、日本初のヨガeコマースである『東京ヨガウェア2.0 』です。

当時、有名なヨガウェアブランドさんが個体で出店していたのですが、1 ブランドしかないよりは、10 ブランド 20 ブランドから選べて、いつでも買えたほうがいいという感覚があったので、集めてセレクトショップという形でやりました。

今は、30 ブランドほど取引させていただいており、日本最大級のヨガアパレル通販へと成長しました。

倉岡:まずはサイト作りに専念し、ユーザーを集めて、敢えて広告収入ではなく、その人たち向けにセミナーを開催してビジネスとしても軌道に載せる。きれいな成長ストーリーですね!

酒造:ありがとうございます! でもこのモデルが今、トレンドになっていますよね?

倉岡:それを 10 年前に始めていたというのに驚きですよ。
クービックも先日、4 周年を記念して初めてイベントを開催したのですが、まさに半信半疑でクービックのユーザーさんにイベントを開催しますと連絡してみました。それが、1 日で予約がいっぱいになって本当に驚きましたし嬉しかったですね。

酒造:正直、めちゃくちゃ軸になると思いますよ。もちろんイベントをやるためにクービックが立ち上がったわけではないと思うのですが、これからのビジネスの軸には間違いなくなると思います。

倉岡:私自身もアメリカの特に IT 系の事例をよく見ていますが、オフラインのイベントで成功している企業も多いです。そういう意味でもオフラインイベントはとても重要だと思っていますし、面白いなと感じています。
インターネット × 〇〇、という意味でも、オフラインイベントを通じてビジネスを軌道に載せる、という意味でも、かなり時代を先駆けている印象を受けます。

酒造:結果そうなっていたのですが、頭で考えるよりも動物的な感覚と言いますか、立ち上がったばかりの会社が突然買って買ってと言っても嫌悪感しかないですよね。

加えて、インターネット × ◯◯は小さい会社だからできたのだとも感じています。
これが大手の出版社だったらできていないんですよね。企画にも校正にもたくさんの時間とお金がかかりますから。

オハナスマイル、そして酒造さんの今後の展望

倉岡:今後はどういったことをやられる予定ですか?

酒造:これまでのオハナスマイルの展開としては、『ヨガジェネレーション』を軸にセミナーやヨガウェアというように横にビジネスを広げていきました。スタジオも持ちましたし、昨年は、ヨガ指導者を育てる学校である「YOGA ACADEMY OSAKA|ヨガアカデミー大阪」を大阪で立ち上げました。
ヨガ業界の A〜Z までということで今までやってきたのですが、正直やれることが少なくなってきています。

倉岡:やりきっている感があるということですね。

酒造:やりたいことはやってきています。とはいえ、ここ数年で世の中が変わると思っているんですよね。
例えば、これまでヨガ業界で e ラーニングが爆発的に流行した事例はないかと思います。そもそも、ヨガというものが基本的には自分に集中して行うものなので、画面に集中するとなると難しいと思うんですよ。
ただ、AR や VR が次第に世の中に出てきて、最初は専用のゴーグルを付けてなのかもしれませんが、次第に目の前に先生が映像として出てきてスタジオに行かなくても自宅でヨガの指導を受けることができるという世界がやってくるのではないかと思っています。
そのために、いろんな準備をしておく必要はあると思っていまして、未来のために組織力を付けておきたいというのが経営者としての判断ですね。

倉岡:ここ数年、AR や VR が来るとずっと言われながら、まだ身近に感じられる程のものとして流行っているかというとそういうわけでもないと思いますが、私も酒造さんがおっしゃるような世の中にそう遠くない未来なると思っています。

もともと IT を軸にというお話でしたが「 IT × ヨガ」以外は考えていないんですか?

酒造:考えてはいます。しかしながら、今の状態ですと、マインドがヨガと何かになってしまい、私はそれが絶対にできない(2 つの事を同時に行うのが苦手)と思っています。
ヨガが完全に手離れして、誰かに任せることができる状態にならない限りは難しいと思います。

ちなみに、私はレモンサワーが好きなので「 IT × レモンサワー」はいつかやりたいですね!笑  IT × お酒だと広すぎるので、お酒ならばレモンサワーに特化しようと思っています。お酒業界全体を変えることはできなくてもレモンサワーの世界でレモンサワーのプロにはなれると思うんです。
よく後輩たちにも言っているのですが、少数精鋭でやる場合は、的を絞りきることをすすめています。
私がフィットネスで入らずヨガだけにしたのもそういう理由です。

倉岡:酒造さん個人としてやりたいことはありますか?

酒造:私個人としては、教育に興味があります。今、非常に世知辛い世の中ですよね。川に魚は泳いでいないし、そこに裸足で入ることもできない。それでどうやって生き物の大切さを伝えるのかという話です。時代背景として仕方ないことかもしれませんが、教育というところで何かできることがあるのかなと思っています。

後編に続く

クービック編集部
ヨガ・ピラティス・料理教室などのレッスン・スクール、美容院・マッサージなどのサロン、その他フリーランス、中小企業の経営者向けに開業・集客・運営・予約に役立つ情報を発信していきます。

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