審査に通る事業計画書の書き方とは?具体例もご紹介

これから開業する、もしくはすでに開業しているあなたは、資金は充分にありますか?
開業して、常に頭を悩ませることになるのが資金調達に関してです。手元の資金だけでやりくりできたら良いのですが、事業資金というものは、とても自分だけでは賄えません(例えば美容院を開業するのなら 1,000 万円かかる場合もあります)。

そこで、金融機関などからお金を借りる必要があります。
そのために必要になるのが、事業計画書です。

事業計画書で「どのような事業を行うのか」「それには、どのような意義があるのか」そして「借りたお金はちゃんと返せるのか」をお金の貸し手に説明し、納得してもらう必要があります。

事業計画書には具体的に何を書けばいいのか?審査を通過するためには、どのようなコツを意識して書けばいいのか?
ここで説明します。

最低限、事業計画書に書くことは 8 項目!

それでは、事業計画書に具体的に何を書けばいいのか? を説明します。


引用元:日本政策金融公庫

日本政策金融公庫という政策金融機関が発行しているフォーマットを参考に、事業計画書に必要な項目を見てみましょう(日本政策金融公庫が用意しているフォーマットには『創業計画書』という言葉が使われていますが、創業計画書は事業計画書の一種です)。

①創業の動機
②経営者の略歴等
③取扱商品・サービス
④取引先・取引関係等
⑤従業員
⑥借入の状況
⑦必要な資金と調達方法
⑧事業の見通し

以上のように、事業全体の概要や、資金繰りの状況や見通し、そして「なぜその事業を立ち上げるのか?」といった事業にかける情熱や社会的な意義を、この書類でプレゼンテーションすることを求められます。

これから事業を始める、という方の場合は、多くを「仮定」「予測」で埋めても良いです。

この日本政策金融公庫のフォーマットは公式サイトからダウンロードできますが、記入欄が小さいため、どうしてもこのフォーマットには書ききれない、あるいは書きたい項目が足りないという方が多いようです。

その場合はパワーポイントなどを活用し、自分で資料を作ると良いでしょう。

ちなみに日本政策金融公庫では、事業計画書の提出のみではなく、それを基にしながらの面談も受ける必要があります。そのため、事業計画書を書いて終わりではなく、内容を口頭で説明できるようにしなくてはなりません。

審査に通る事業計画書を作る!作成の 3 つのポイント

事業計画書ですが、書くべき項目を埋めて提出すれば良いという簡単なものではありません。

審査を行う担当者が「融資を行うに値する事業である」「きちんと返済を見込める」と判断しなければ、実際に資金を調達することはできないためです。

事業計画書のゴールは、信用を得て、お金を貸してもらうことです。
審査に通る事業計画書のコツは、大きく 3 つあります。

①客観的なデータを用いて書くこと

特に事業を始める前の段階であれば、事業計画書に「予測」を書くことが多くなります。しかし、その際には必ず根拠となる客観的なデータを示すようにしましょう。市場や競合の調査・分析などのデータをまとめ、それを根拠とすることで、事業計画の説得力が上がります。事業計画書には入りきらないでしょうから、データは添付資料として提出します。

②簡潔に書く

事業への情熱から、どれだけ意義がある事業かを熱く語りたくなるかもしれません。しかし、事業計画書は簡潔に・明確に書かなくては要点がぼやけて審査担当者に伝わりません。
本当に必要なことだけを、根拠とともに伝えるようにしましょう。

③矛盾や不十分な点がないように書く

事業計画書とその添付資料には多くのデータや数字を載せますが、そこで矛盾があったり、不明点があったりすると信用度が下がります。何か引っかかるところがないか、しっかりチェックすることが非常に大事です。開業経験のある知り合いか、可能であれば税理士、中小企業診断士といった専門家の力を借りると、説得力のある事業計画書になるでしょう。

他にも!事業計画書に盛り込むと良い内容

最低限書くべき内容は前述しましたが、他に、事業計画書に盛り込むと良い内容をご紹介します。これらすべてを盛り込む必要はありませんので、取捨選択して使ってください。

・ビジョン・理念
将来的にどのような未来を作りたいのか、世の中にどのようなインパクトを与えたいのか、熱い想いをぶつけてみてください。ビジネスの経験がなくても大丈夫です!

・自社のサービスや商品の強みや特徴
自社にしか提供できない商品価値を生み出すなど、代替が利かない独自性を伝えましょう。

・市場環境、競合について
世の中の流れ、市場のニーズなど事業に関連する動向を伝えましょう。また、競合があったとしても、どこが違ってどうやって勝つのか伝えましょう。

・販売やマーケティング戦略
新規獲得、リピーター化などどのような手法で行うかきちんと伝えます。アイディアだけあってもきちんと運用にのせることができないような事業ではビジネスとして成り立ちません。

・売上予想
自社の製品やサービスの特徴、市場環境、競合の状況から、「これだけ売れそう」といった予想を立て、数字を作っていきます。

具体例を見てみよう

ハウツーメディア『nanapi(ナナピ)』が 3 億 3000 万円の資金調達を行なう際に、実際に使用した事業計画書がご紹介されています!

以下、Find!Job!Startupより抜粋。

事業計画書はストーリーが大事だと思っています。「(Why)どうしてそれをやるのか?」「(How)どのようにそれをやるのか?」「(What)何をやるのか?」が重要です。

しかし、ベンチャー投資の場合は「(Who)誰がやるのか?」もとても大事だと思っています。アイデアには価値はなく、本当にそれが実現できるメンバーなのか?また、もしそのアイデアじゃないことをやる場合にも、最終的に成功するメンバーなのか?というところをベンチャーキャピタルは重視するのではないかと考えていました。

こちらの例は、額が額だけに、非常に凝った事業計画書となっています。
ここまではできない!という方も、どのようなところに注意して作成すればいいのか参考にしてみると良いと思います。

まとめ

事業計画書は他人に信用してもらい、説得するための書類です。論理的に、簡潔に、矛盾なく仕上げることを第一に作成しましょう。

また、事業計画書は融資を受ける時以外でも、事業の見直しや、従業員との意識の共有にも非常に役立ちます。ぜひ一度、作成してみて下さい。

クービック編集部

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